21世紀少年

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この謎解きの構造は、ヒットした『モンスター』で見られた手法のように思う。

力量のない作家がこのような方法論で作品を構築しようとすれば、ほとんどが読むに耐えない代物になってしまうだろう。

ほとんどの場合、いくつもの伏線を消化しきれない。
または、消化するだけのプロットを持っていたとしても、それを全て描き切るまで連載を続けるための人気が持続しない。

かなり壮大なシナリオになってしまい、相当なストーリーテラーでなければ読者が中弛みを感じて飽きてしまうか、伏線や登場人物を忘れて着いていけなくなる。

その点においては、恐らく前出のモンスターではそのような手法を実験的に取り入れ、連載の途中で読者がしっかりと着いてきているという感触を得ることで自信を着けて、走り切ったのではないか。

本作は純粋にエンターテイメントとしての漫画であって、ストーリーやテーマそのものに教訓めいた何かを求めることはないが、その『読ませる力』というのは、感服せざるを得ない。

21世紀少年(了)


21世紀少年 上 (1)
21世紀少年 上 (1)
著:浦沢 直樹


21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)
21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)
著:浦沢 直樹


20世紀少年―本格科学冒険漫画 (22)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (22)
著:浦沢 直樹


Monster (1)
Monster (1)
著:浦沢 直樹



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言わずと知れた浦沢直樹の作品。
前作の20世紀少年からの連続もの。

20世紀少年はビッグコミックスピリッツ上にて柔道(YAWARA!)、テニス(Happy!)に続く作品であったが、それまでのスポーツものからは一線を画するストーリーものになっている。
これは、ビッグコミックオリジナル上で連載されていた『マスターキートン』『モンスター』と言った社会派ストーリーを構築していった過程によるものかも知れない。
(ちなみにモンスターは、ハリウッドで実写映画化される予定とのこと)

この作品の前作である20世紀少年が文字通り20世紀に描き始められた作品であったことを考えると、世紀末的な混沌を表したかったようにも思える。
また、作者の少年期であろう昭和40年代へのオマージュと言おうか、懐古主義的な感覚も漂う。
ただ、作者がボブ・ディランに強く傾倒しているらしいので、その影響かもしれない。
(であれば、タイトルは『天国への扉~Knockin' On Heaven's Door~』とでもしてほしかったのは、個人的な想いであるが(笑))

ストーリーを進め方の特徴的なポイントは、過去と現在が交錯し、それぞれの登場人物の遠い記憶が微妙な錯誤とゆらぎを起こして現在の事件をぼかす点だ。

そのぼやけた現在が謎となり、次々に巻き起こる事件に絡みつく。
そしてゆっくりと過去が解き明かされ現在がわかる、反対に現在の謎が解けて過去が判明する。
このように過去と現在を同列に配置し、読者に対してその両方について謎をもたせることにより、より不可解な感覚を増幅させている。
(意図的ではなくとも、その方が後からプロットを直しやすいこともあるのかもしれない)


21世紀少年 上 (1)
21世紀少年 上 (1)
著:浦沢 直樹


21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)
21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)
著:浦沢 直樹


20世紀少年―本格科学冒険漫画 (22)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (22)
著:浦沢 直樹


Monster (1)
Monster (1)
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