日本以外全部沈没

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小松左京の大ヒット小説『日本沈没』のパロディとして友人であった筒井康隆が小松の許可を取って書いた短編小説。
(ちなみに題名を考えたのは、小説家の星新一とのこと)

日本以外の国々が、大陸であろうともほんのわずかを残して次々に海の底に沈んでいき、それらの国民が難民として日本にやって来る。

日本が世界で唯一残る国となり、生き延びるためにそこへ殺到する『ガイジン』。

この構図から、図らずも世界で最も偉い人種となった日本人の驕った島国根性があからさまになり、強烈な人種差別やナショナリズムが描かれる。

筒井康隆の筆により、あくまでブラックユーモア的に表現される。
この辺りのストーリー全体に流れる雰囲気とラストの落とし方は、筒井康隆らしいシニカルな笑いをもたらす。

一方で、小説を読み進めるうちに、地政学的、人類学的、政治的、経済的、様々な側面から日本を考えている自分に気づく。

更に、不可抗力で日本人に対して相対的に立場が弱くなった外国人に対してどのように感じるかで、今現在の自分自身の日本人としての外国人に対するスタンスがわかるようにも思う。

現実には起こり得ない話で、現実味のことを言っても仕方ないのだが、ここまでの災害が起こらずとも、実際に日本に大量の難民が流れ込んできたとしたら、もっともっと事態は複雑化するはずであって、この小説のように単純化された状態にはなり得ない。

しかし、昨今の世界情勢を鑑みれば、日本に難民がやって来るシナリオも十分考えられるものであり、冗談では済まされない。
今後の日本にこの小説のような、ブラックな希望と破滅はやって来てほしくはないものだ。

日本以外全部沈没(了)


日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)
日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)
著:筒井 康隆


日本以外全部沈没
日本以外全部沈没
監督:河崎実


日本沈没 上    小学館文庫 こ 11-1
日本沈没 上 小学館文庫 こ 11-1
著:小松 左京


日本沈没 下    小学館文庫 こ 11-2
日本沈没 下 小学館文庫 こ 11-2
著:小松 左京


日本沈没 スタンダード・エディション
日本沈没 スタンダード・エディション
監督:樋口真嗣



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