ビッグバン宇宙論

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現代において、ゼロベース思考のようなブレイクスルーを導く方法論やアプローチが考えられているが、既存の権威や人々全てに同様のアプローチを持たせることはできないのだ。

誰しもが過去の成功に縛られ、過去の失敗に捕らわれるのだ。

それは人間であれば抗うことのできない性なのかもしれない。
もしかしたら、人間は経験を積むことによりそうなってしまうのかもしれない。

それは、アルバート・アインシュタインですらも逃れられないものだった。
有名な、一般相対性理論の解を補正するために、『宇宙項』なるものを追加したことなどはそうであったのかもしれない。

『静的な宇宙』という『思い』に捕らわれてしまったのかもしれないが・・・。


人間は、きっと誰しもが根本として、『正しさ』や『正しいこと』を決めるのは人間ではないことを知っている。
しかし、『“正しさ”や“正しいこと”とは何か?』ということは別のことであると考えているのではないか。

『“正しさ”や“正しいこと”とは何か?』の定義には、主観が入る。
主観を持った『自分』が正しいと考えたことが正しいことになる。

自然科学においてすら、『正しいこと』が『正しいと認められること』とならないのは違和感がある。
しかしこの分野においても、『正しさを持った新説』が権威を持って正しいと一般に認められるためには、過去の権威を持つ人々が鬼籍に入り、過去の考えが一掃されることが必要なのだ。

人間の歴史において、過去が無ければ現在は存在できず、しかし未来に向かって進むためには過去を振り切る必要もある。
そんな二律背反的な難しさ、多くは現代に生きる我々が日常で良く目にする光景・・・毎日メディアを賑わしている社保庁の問題を初めとした既得権益者達による変われない社会、新しいことに挑戦する杭を叩いて潰す会社の指導者・・・そう言ったものの根本を、この本の中でもまた見出すことができるような気がする。


人間が歴史的に持つ閉塞感に息が詰まってしまいそうな目眩を感じるが、一方で、この本の中ではそれらを乗り越えて新たな知見を見出し、未踏の領域へ踏み出すのもまた人間の持つ能力であり、集積された知識と知恵、そしてたゆまぬ努力とそれを支える不滅の好奇心であることが分かり、希望を持つことができるのである。


ビッグバン宇宙論 (上)
ビッグバン宇宙論 (上)
著:サイモン・シン


ビッグバン宇宙論 (下)
ビッグバン宇宙論 (下)
著:サイモン・シン



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ビッグバン宇宙論を読んで、人間が『既存の考え方』を打ち破ることは本当に難しいことであることが、改めて分かった。

人間が既存の考え方を変えるということは、『たった一人が違う考え方を見付ける』ということではない。
『違う考え方がスタンダードとして広く受け入れられる』ということである。

つまりそこには、『既存の考え方』と同時に『既存の考え方に従う人々』・・・つまりは『既存の権威』があるのである。
これはある側面から見れば、『既得権益を持つ人々』がいることと同義であるかもしれない。

しかし、これは実は自然科学という分野においては意外に思える。

何故ならば、自然科学の分野では人がどう思うということではなく、“何が正しいのか?”によって物事が決まるというように想像されるからである。
特に象牙の塔とは縁がない一般人にとってはそう思える。

だが、自然科学の分野においても、“正しいこと”が“正しいこととして決まる”わけではない。

“正しいと認められること”が“正しいこととして『決められる』”のである。

絶対的で超越的な存在が決めるのであれば別であろうが、やはり決めるのは人間なのだ。

つまり、どんなに正しいと思われることであっても、人間の主観が入ることを許す。

人間の主観が入れば、それは『絶対的に正しいもの』ではなくなる。


自然科学の発展が、正にこの『人間の主観』と『絶対的な正しさ』の闘いであったことが、本書を通じて読み取れるのである。


ビッグバン宇宙論 (上)
ビッグバン宇宙論 (上)
著:サイモン・シン


ビッグバン宇宙論 (下)
ビッグバン宇宙論 (下)
著:サイモン・シン



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ビッグバン宇宙論も、科学にまつわる人類とその歴史を作ってきた偉人達の物語をドラマチックに描いている。

このブログではまだ紹介していないが、サイモン・シンの著書としては他に『暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで』という書籍もあって、数学(それも数論)のイメージがあったので、最先端の物理学と天文学が交錯するビッグバン宇宙論というのは少し意外な気がした。

しかしながら、またしても難解な理論や科学的な論証を、万人に分かり易く、且つ万人を虜にするようなストーリー展開で伝えてくれる。

現代の日に生きる我々のほとんどにとって、宇宙の始まりに関するビッグバン宇宙論とは、現実の生活には全く関係の無い事柄で、想像上のストーリーであるように思われる。

遠い過去の人々にとって宇宙の始まりとは、現代の我々と同様に実生活には関係の無い話であったであろうが、天地創造と神、宗教という点においては何よりも実生活に関わりの深いものであったのかもしれない。

特に現代科学の基礎を築き上げて来た哲学、科学の先人達は、『はじめに神は・・・』の世界観を初めとした『超越者の存在』を定義することにより為された世界観の構築からの脱却を成し遂げてきた。

その間には宗教上の教義により捉えられたり、殺害されたりした人々も多々居たであろうし、この過程-天地創造からの脱却-は、現代からは想像することができない程の途方もない出来事であっただろう。

そのような途方もない偉業を、理論と実践(実験や観察による証明)によって達成し、最新の理論を構築していくドラマ、そして天才達が人と人として織りなすドラマが展開される。

フェルマーの最終定理と同じように、何よりも面白いのは、人類史上空前の大発見や大理論が構築されていく過程における、人間の活躍と苦悩、天才も“我々と同じ”人間なのであるという感覚なのである。


暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで
暗号解読
―ロゼッタストーンから量子暗号まで

著:サイモン シン


ビッグバン宇宙論 (上)
ビッグバン宇宙論 (上)
著:サイモン・シン


ビッグバン宇宙論 (下)
ビッグバン宇宙論 (下)
著:サイモン・シン





フェルマーの最終定理』に引き続き、

サイモン・シン
ビッグバン宇宙論(上・下)

を読みました。

こちらも知的好奇心をくすぐる、非常に興味深いノンフィクションでした。

これもまた何回かに分けてコメント書きたいと思います。


ビッグバン宇宙論 (上)
ビッグバン宇宙論 (上)
著:サイモン・シン


ビッグバン宇宙論 (下)
ビッグバン宇宙論 (下)
著:サイモン・シン












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