BECK その1

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BECKベック)という漫画を読んだ。
まだ未完の作品であるため、途中までではあるが、感想を少し。

1999年から続く、既に長い連載を持つ作品だが、若干の偏りはあるものの全般的には良くできた作品だと思う。

平凡な中学生の主人公:田中幸雄(コユキ)が、南竜介という非凡な過去と天性の才能を持つギタリストと出会い、バンドにのめり込んでいく。
その過程でコユキの非凡なボーカルの才能も見出され、それぞれの才能が開花していく。

バンドものの漫画というと、1985年~1987年まで週刊少年サンデーに連載されていた、上条淳士の『TO-Yトーイ)』が金字塔のひとつであるが、どちらも主人公が天性の才能を持つという点は共通している。

また、一世を風靡した過去のトップスターをライバル(障害物)的に配置することで、ご都合主義的な部分だけで話が進まないように、主人公にハードルを課している。

例えば、TO-Yでは、藤井冬威という主人公が、哀川陽司という人気スターをライバルとして成長していく。
対して、BECKでは、コユキを初めとした主人公グループが、蘭という元ビジュアル系ロックバンドの大御所や音楽業界のプロモーターらに障害を与えられ、成長していく。

どちらも、主人公グループは『音楽性を重視している』という共通点を持つ。
その上で、ライバル達は商業的音楽の代表者的な立場で、主人公グループの『当に好きな音楽を演じる』という点に少なからず嫉妬を覚える、もしくは感化され目覚めさせられる、という構図になっている。

作中の表現は、どうしても作者の主観になってしまうため、是非は別になってしまうが、多少の偏見は織り込んで読まないといけないようだ。

TO-Yでは当時の世相であるバンドブーム(BOØWYなどが大ブレイクする頃)によって、歌謡曲シーンの最後を飾ったチェッカーズや吉川晃司がモチーフとされ、歌謡曲アイドル路線を否定する論調で物語が綴られた。

このBECKでは、ビジュアル系ロックバンドやヘヴィメタルムーブメント、商業面を重視する音楽業界を否定する論調で綴られている。
(特に音楽業界は、マフィアを全面に押し出すことによって、嫌悪を煽っている)

TO-Yが戦後~1970年代の歌謡曲を否定することによって立脚した作品であるとすれば、BECKは1980年代~1990年代のバンドブームを否定することによって立脚した作品であるようにも思える。
(しかし、BECKの作品中ではオルタナティブ的なロックや古典的ロックは正統派として評価されているため、作者の音楽的嗜好による偏見は多少あると思われる)


BECK volume30 (30) (KCデラックス)
BECK volume30 (30)
(KCデラックス)

著:ハロルド作石


BECK volume29 (29) (KCデラックス)
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(KCデラックス)

著:ハロルド作石


TO-Y (1)  小学館文庫
TO-Y (1)
小学館文庫

著:上條 淳士



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